まだ続けたかったのだが臆病風が吹き息切れがした。それで知床シンポジウムを今年最後の回とした。ゲストの柴田さん吉角さん水野さん、そして参加してくれた人たちと宇登呂、羅臼の皆さんに感謝する。
もう知床はきつい。最近は上陸や出艇でよくもたつく。海もヒグマも以前にもまして怖い。用心深くなったと言えば聞こえは良いが、つまりは弱気になった。もっと力と勇気がほしい。
来年も知床を漕ぎたいものだ。5月の知床が終わったらアリューシャンに行くつもりだ。しかしこれは酔った勢いで決めたことなので未定だ。
シンポジウムを10回続けるという秀岳荘の金井会長との約束は果たした。会長に感謝したい。そしてわが友、秀岳荘工場長だった金井恒夫の冥福を祈る。彼の思い出は尽きない。ヒマラヤ時代から今日まで世話になりっぱなしだった。悲しく残念だ。知床の海から合掌する。
ガイド新谷暁生